学校と比べて、ホームスクールをしていると、同世代の子どもたちと関わる機会が圧倒的に少なくなります。
住んでいる地域や環境、親の方針によってはその頻度も様々ではありますが、社交の機会が全体的に少ないことは、住んでいる国を問わず、ホームスクールをしている家族にとって良くある悩みのひとつです。
そして、いざ他のホームスクールをしている人たちに会ったり、集まりなどに参加してみると、何か違うなあと感じることもまた、よくある悩みではないかと思います。
- ホームスクールのコミュニティは思っていたのとちょっと違う
- ホームスクールをしている人たちは思っていたのとちょっと違う
- 気が合わない、馴染めない
ホームスクールという限られた状況でなくても、新しいコミュニティなどに入ったときは、こうした悩みを感じることはわりとあると思います。
私たちもその例外ではありませんでした。
この記事では、ホームスクールのコミュニティや人たちに対して「なんか違うなあ。」と心がモヤモヤしてしまったときの思考の転換方法を書きました。
根本的な2つの要素
ホームスクールのコミュニティをやっと見つけても、期待していたものと現実のズレでがっかりすることもあります。
その理由を大きく分けると、以下の2つに集約できると思います。
- 子ども同士の相性が合わない
- 親のホームスクールに対する考え方や方向性の違い
子ども同士の相性が合わない
まず、子ども同士の相性が合わないについてですが、これは子どもだけでなく大人も同様です。
どこの環境へ行っても、必ずしも自分と相性が合う人たちに出会えるわけではないですよね。
これは学校でも、ホームスクールのコミュニティでも同じことです。
ただホームスクールの場合、『選べる』という利点があります。
学校の場合は、学校自体も1度進学先を決めたら簡単には変えられませんし、所属するクラスでさえも1度決められてしまったら、最低でも1年間はそこに居続けるしかありません。
それに対して、ホームスクールは、特定の人たちやグループと合わなければ、別のところに目を向けて、他のグループやコミュニティを探して試していけばいいのです。
ホームスクールをしている家族は、もっと他者との違いに関して理解が広いように感じます。また、さらに言うと、さっぱりした性格の大人たちが多い気がします。
*これは私の実際の経験をもとにした肌感覚ですので、ご了承ください。
ホームスクールをしている親は「子どもそれぞれ違って当たり前」という感覚が強いはずです。でなければ、そもそも自分の子どもだけに合わせた学習方法:
- 自分の子どもの興味に合わせた課題の学習
- 自分の子どもに合わせた進行速度でやる学習
が可能なホームスクールを選択していないと思います。
そのため、誰かが特定のグループやコミュニティから離れるときは、わりとあっさり受け入れてくれる人たちが多い傾向にあります。
感情的ではなく「合わなかったなら仕方ないよね。」というようなスタンスです。
ですので、新しいところに出たり入ったりすることを後ろ向き考えたり、ためらわないでください。
みんな、自分の子どものために出した結論であることを尊重して受け止めてくれます。
ポイント
環境や他の子どもたちと馴染めないは、その子が持っている特有の感性と心の尺度がただそこら辺の人たちと違うだけなので「なるほど。」とシンプルに受け止めてあげてください。
例えば、センチメートル(cm)とインチ(inch)は両方とも長さを計るための物差しですが、ちょうどよく一致するキリのいい数字がほぼありません。長さの単位だけでも、mm / m / km / feet / 尺 / 寸などと簡単に5種類以上は挙げられます。そして、それぞれの単位がキリ良く一致する数字は極めて少ないです。とはいえ、それぞれしっかりした物差しです。
それと同様です。
ホームスクールをしている根本的な理由の1つとして挙げられるのは、子ども(私たちの場合は母親の私も含めて)にとって心地よい環境で学習をするためですよね。
それができないのなら、今いるところから離れて、また違うことに目を向けてみることが『心地よい環境で学習』を実行するための近道です。
親のホームスクールに対する考え方や方向性の違い
ホームスクールをしている子どもたちの数は、2024年のカナダでも全体の10%に満たない 少数派です。
大多数の親が子どもを学校に通わせるという選択をする中、子どもの教育のほぼ全ての責任が親にかかってくるホームスクールという決断をするママは、
- 芯が強い
- 行動力がある
- 自己主張が強い
傾向がある人が多いように思います。
*これは私の実際の経験をもとにした肌感覚ですので、ご了承ください。
どんな環境でも、こういったタイプの人たちは一定数いるのですが、ホームスクールをしている少ない集団の中での割合としては少し高いように感じます。
そして、ホームスクールをしている家族、そしてその羅針盤でもあるママたちのホームスクールに対する捉え方や方向性は本当にさまざまです。
ですので、意志が強くて、意思表示もしっかりしているママたちですから、感性がピッタリ合う方が逆に稀だと思います。
そこで、ホームスクールのネットワーク・人脈作りはあくまでも補助的なものとして捉えることが大切です。
集団力よりも、自分らしさや個人の力を伸ばすことに着目したからこそホームスクールという道を選んだことを再認識して、子どもの主体性を育てる方に注力しましょう。
主体性とは:
自分の意志・判断によって行動するさま。他のものによって導かれるのでなく、自己の純粋な立場において行うさま。広辞苑より
ホームスクールのコミュニティへの参加は、情報収集と子どもにとってのグループ活動の体験の場であり、あまり入れ込まない方がいいです。
少し冷たい見方かもしれませんが、そこで得た人脈が数年先にも続く可能性はかなり低いと思います。無理に頑張ることなく、まずは気さくに平和的な姿勢でイベントやプログラムに参加することだけに焦点を当てて、コミュニティの輪に入ることをオススメします。
もし子ども同士、大人同士で気が合う家族に出会えたなら、それはとても運が良かったと思いましょう。
社会性や協調性の優先順位は人それぞれ
私たち家族の大前提は、自分の子どもには誰かと一緒に何かをするより、1人でやっていくことを好むような人になってほしいです。
ようやく社会性やコミュニケーション力に目を向けるのは、体力、精神力、知識がそれなりに身についてからの10代後半くらいからでも全然遅くはないと思います。
ちなみに、主体性6〜7割で、協調性がその残りくらいが私の理想です。
各家庭で価値観はそれぞれですが、どんなことにもバランスと優先順位は大事です。


